除草剤を使った雑草対策というと、素人には何かと難しいことがある。
よくある話で、お施主様がホームセンターで買った除草剤を撒いた後、庭木の様子がおかしくなったり、枯らしてしまったというもの…
どういうものを使用したかと尋ねると、殆どが口をそろえたように、「粒状のやつで、庭木からは少し離れたところに撒いたんですが…」
確かにホームセンターでよく見かける粒状の除草剤には、誰でも簡単に、撒くだけで、3~9カ月もの期間、草は生えてこないといった旨のことをPRしてあるし…
しかし、このように庭木迄枯らしてしまったと聞くと、除草剤は危険なもので、到底使用できないと考えるのも当然である。
また一方で、農家等で除草剤を雑草対策に上手く使っている人達がいるのは事実であり、ある程度使いこなせるようになるには、基本的な除草剤の知識というのも必要になってくる。
前項からの流れで、家(建物)周りの雑草対策として揚げられるのが、犬走コンクリート
犬走とは、建物周りに設けられる幅の狭い通路のことで、そこをコンクリートで施工したもののこと
雑草の抑制や歩きやすさの面では、砂利敷きよりも優れている
このコンクリートが選ばれるポイントとしては、そのスペースを有効活用しようという考え方があるかどうか?が大きい
あくまで肌感覚的なものではあるが、砂利敷きではなく、コンクリートを敷設してあるお宅の方が、その場所に出て、色々と有効活用されていることが多いように感じる
只、コンクリートの無機質的な感じや息苦しさのようなものを感じるので嫌という人もある…
そこらあたりは人それぞれであろうが…
それでは、砂利敷きとコンクリート敷きとの中間的な領域のものはないか?というと、
例えば、砂利より歩き機会は多いので歩きやすく、それでいてコンクリートのような堅ぐるしさを感じさせないものとして…
あまり多くは使用することはないが、真砂土(マサツチ)舗装というものもある
家(建物)周りのいわゆるユーティリティ部分の雑草対策として、最もポピュラーなものとして、砂利敷がある。
その土の部分を整地した後、防草シートを貼り、その上に砂利を敷き均していくというもの
選ばれる理由として、まず第1は、コスパが良いということ
単に雑草の生えるのを抑制をするだけなら、防草シートを敷くだけで良いとなるが、実際にはそれでは見栄えが悪いということから、その上に砂利を敷き詰めることで、美観的な面において折り合いをつけるという作用がある
砂利敷のコスパが良いという側面について、まず前提として、非常に安価で、常に供給されている”ある種の砂利”が存在するということ
そのある種の砂利が、大体どこの地域においても(地域によって、その種類は多少違ってくるが…)簡単に入手できる環境があることで、砂利敷のコスパの良さが担保されているのであり、それらとは別の砂利を使用した場合には、結構高くつくことはある…
だから、そういった部分に敷いてある砂利というと、大体どこを見ても同じようなものばかりで、一般的に砂利敷というと、そのようなイメージを持たれることも多いのではないかとも思う
防草シート敷の見積をするとなると、まずは、地面の状態がどうなっているのか?ちゃんと確認できるようでないといけない
その土地の形状を調べ、主な雑草の種類や実生木が生えていないか?
場合によっては、除草剤で事前に枯らせておく処置をしておいたり、また、障害物の有無なども分かっておいた上で、対処の仕方も検討しておかないといけない
こうした実地の調査を十分に行ったうえで、そこに必要となる資材の量と、施工にかかる労力などを試算して、見積書を作成することとなる
雑草対策について寄せられる相談は、庭だけとは限らない
例えばこんなケースも
「畑で野菜などを作っていたお父さんが急に亡くなられ、その後その畑には誰も足を運ぶこともなくなってしまった…
すると、3年も経たないうちに、足を踏み入れることもできない程の大変な草むらとなり、近隣の家に蔓の雑草がフェンスを越え侵入し、苦情を受けることに…」
またある住宅街の自治会の役員をしているお施主様から、
「その自治会で管理している施設周辺の土地で、これまで年に数回、皆が寄り集まって、草刈りをしてきたが、このところの夏の暑さと住民の高齢化で、今後も草刈りを続けていけるのか不安になり…」
こうした状況で、最近あちこちでよく見かけるようになった、防草シートでの雑草対策というのはどんなものか?と相談を受ける
まずはどれくらいの費用が掛かるものなのか?ということで、見積の依頼となるのだが…
人工芝が一般家庭の庭や外構部分で使われる機会が多くなり、人気化しているというより、最早市民権を得た位置づけとなっている
それは時代の流れの中で、多くの人に選ばれる製品と発展して、今後も益々選ばれるものになるように思う
これから始めて人工芝を庭に使用したり、既に使用されているものの貼替であったりと…
求められることが多いと、その品質も更に向上し、高品質な高価なものも好んで選ばれるようなことも予想されるが、私共の場合、「それを専門にやっているプロですから…」などと宣伝するような立場でもないですが、取り扱う機会も多くなってきているので、新しいものにも目を向けておくことも必要と考えてはいます…
一方で、人工芝を使用したくないと拒む方も一定数はあります
製品特性上、マイクロプラスチックによる環境汚染を引き起こすものという理由で…
そういう考えも大切で、必要な事であるとは思いますが、全面的に使用をやめるべきだとは思わない…
そういう考えの方とは、雑草対策にはグランドカバーを使用していく方法を話し合うこともあるというのが、実際の現場での話でもあります
「実際にはどんなものがあるの?」
サンプルのカタログを見てもらいながら、基本的には、「この芝糸(パイル)の長さが、短いものと長いものに分かれ、そして色合いの違いや、手触りが軟らかいものなどと、メーカーによって4~5種類ほどがラインナップされていることが多く、その中で触り心地や好みの色合い、そして価格差を考慮して決められます。」
”人工芝”って、ネットで検索してみると、本当に多くのメーカーから「○○ターフ」などと似通った商品名で販売されており、どれ位のものが出回っているのか、自分でそれらを調べる気にもならないほどに…
そんな時、最近便利なことに、YouTubeで製品の比較動画などを色んな人が出してくれているので、それらを観ることで、大体の感触のようなものは掴めて、必要なレベルの品質が備わっているものが、どれかということも分かってくる…
因みに、私共で取り扱うことが多いのは、「ハーモニーターフ」というもので、地場の会社が生産していることと、コスパが良いということで、そこをお勧めすることに
何でも値上がりしている昨今では、ソコソコの品質があれば、後はやはり値段ということになる
人工芝に興味を持たれた施主様から、よく質問されることと、それに対しての受け答えとして
「人工芝って、どれくらい持つものなの?」
➔「我々のような業者が、扱う一般的なものでは、大体10年位と言われています」
➔「ホームセンターでも売られていますが、安価なものが多く、品質は良くないので、耐用年数はもっと短くなると思われます…」
あちらこちらで敷いてある人工芝を観ていると、芝糸(パイル)がペチャっと倒れてしまい、色褪せてしまっているものもある。
尋ねてみると、まだ2年も経っていないということあったりで、これでは到底お勧めできる様な代物ではないと、扱うことは滅多にありません。
「実際には、どんな大きさのものですか?」
➔「大概は、1m幅の10mのロール状になっていて、それを庭の形状に合わせて切る貼りしていきます」
打合せの際には、カタログに附属さえた小さなサンプルを見てもらいながら、説明させていただくので、こんなやり取りはよくあります。
人工芝の魅力はどんなところにあるのか?
について、普段の施主様とのやり取りなど整理してみると、
・最近のものは、屋外での使用にも随分と耐えることが出来るように、品質が向上してきている。
・見栄えが良くなって、本物の芝生地と一見しただけでは、見分けがつかないようなリアル感もある。
・庭や外構で使用する他の舗装材と比べて施工を含めた価格面でも安価な方である。
・もちろん人工芝を敷くことにより、雑草対策ともなる。
大まかにいうとこんな話が多いか…
前回の投稿の中でも、施主様の方で人工芝を選ばれた理由などを訪ねた際に「そこで、子供さんを遊ばせてあげたい…」という想いがあってという話で、実際に人工芝を施工した後に、”確かに!!”と感じることがあった。
子どもは直観的なもので、庭に敷かれた人工芝の上を、裸足になって走ってみたり、寝転がってその感触を楽しもうとする。
大人でも同じように、靴を脱ぎ、素足で人工芝の上を歩いてみると気持ちの良いものなので、その魅力について、もう一つ付け足すとすると、「そこで過ごしたくなるなるような場所にもなる!」という面もあると。
「お庭廻りの雑草などでお困りの方は、是非ご相談ください!」
という風なチラシをポスティングさせてもらっておりますが、それに問合せいただく中で、「人工芝」に興味をお持ちの方が多くなっています
現状の庭(庭木あり・庭石が据えられているなど)に人工芝を敷くことは可能なのか?
というもので、要はそれらを整理して、人工芝庭への造り替えが可能かというものです
人工芝を選ばれる方というと、若い世代の方が多いのですが、
「なぜ人工芝が良いか?」尋ねてみると
「見た目がスッキリしていてキレイで、お手入れもあまりいらないと聞くし、またそこで、お子様を遊ばせて上げたい…」
と、好まれ選ばれる理由というのも色々とあるようで…
実際に庭に人工芝を敷く仕事をしていて、できあがる頃になると、それ迄とは随分と違ったイメージのスッキリとした庭に満足されているのを感じる…
このようにして携わっていると、その直接的な魅力や手応えのようなものを感じるし、人工芝が選ばれるのもなるほど…となる
今後も何回かに分けて、この「人工芝」のことを話題としていこうと思います