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昭和の庭から令和の庭へ① 始まりは1通のメールから…

娘さんからの要望は、「数か月後には自分たち家族が越してくるため、車2台分のガレージを造り、それに付随して外構も造り替えてほしい」というものでした。

 

車2台(共に普通車)のスペースを確保するとなれば、かなりの広さが必要となってくる。

そうすると、現在ある庭の相当な部分を「解体」しないといけない…

親御さんが庭木をとても大切にされてきていたのを見てきた私にとって、今ある庭木を大きく伐採してしまうことなど、あり得ないことだと思っていた…

 

 


「そうすると、庭木は相当伐採しないといけませんが…⁈」

すると娘さんは、「承知しています。ただ、その内いくらかだけでも残せたらと思ってはいますが…」

そのように静かに答えられました。

 

その言葉を聞いて、ハッとしました。

決して安易に「庭木など不要だから全部伐ってほしい」と言っているわけではなく、私以上に深い思い入れもありながらも

大部分を処分して「家族の新しい生活をスタートさせる」という強い決意と覚悟がそこにはありました。

 

私自身10年以上もお手入れをさせてもらってきた庭木たち。特に愛着のある木もあり、正直なところ、胸が締め付けられるような一抹のさみしさと葛藤はありました。

しかし、私がここで難色を示して、新しい生活を始めようとするこの新しいお施主様を不安にさせてはいけない。

大切なのは、「これからこの家で暮らす新しいご家族の未来」です。

私は職人としての寂しさを飲み込み、この新しい施主様ご家族の想いに全力で応えようと心に決めました。